レオニー

映画「レオニー」・・・全国公開されて1年以上たつのに・・・なかなか観る機会がなく・・・
松井久子監督も来られての・・・上映会に招待され・・・牟礼(むれ)町まで出かけてきました。

牟礼町は・・・石の街。
瀬戸内海を見下ろすこの町で・・・イサム・ノグチは・・・制作に励み・・・晩年を過ごしました。
世界的な彫刻家・・・イサム・ノグチについては・・・いろいろな本が出ています。
しかし、その母レオニー・ギルバードについては・・・この映画ができるまで・・・殆ど知られることがありませんでした。


アメリカ人女性教師レオニーは・・・イサム・ノグチの父・・・詩人の野口米次郎とNYで出会う。
英語が堪能でない米次郎の・・・仕事をサポートし・・・恋に落ち・・・身ごもる。
しかし・・・もともと米次郎は・・・彼女に対し・・・誠実ではなく・・・
戦争が始まると・・・身重のレオニーを捨てて・・・日本に帰国する。(ひどい男です)

その後・・・レオニーはまだ幼いイサムを連れ・・・日本の米次郎の元を訪ねるが・・・妾あつかいされることに失望する。(すでに正妻がいたのです)
レオニーは・・・米次郎から去り・・・日本での貧しい暮らしの中で・・・必死で子どもを育てる。
我が子イサムの芸術家としての才能を・・・信じ続ける強さは・・・壮絶なものがある。

全編を通して・・・彼女の・・・母親としての愛に・・・心打たれます。
彼女の母親(少ししか出演しませんでしたが)・・・大地に足をつけて生きた母親にも・・・共感いたしました。


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松井監督は・・・60歳代半ばの素敵な女性です。
映画製作とは無縁だった彼女が・・・50歳のとき・・・強い想いに動かされて・・・
手がけた映画が・・・「ユキエ」「折り梅」です。
どちらも・・・アルツハイマーや認知症を家族に持つ家庭を描いた・・・心温まる考えさせられる作品です。
その松井監督が・・・第3作目に選んだのが・・・「レオニー」でした。

天才彫刻家イサム・ノグチの母・・・レオニーの生き方を・・・女性目線で撮りたかった・・・と熱く語っていらっしゃいました。
製作費13億円を集めなくてはならない・・・大変なことだったようです。
何度も何度も・・・シナリオを書き直し・・・いろんな制作会社を回ったそうです。
その情熱が・・・しだいに周囲を巻き込み・・・「マイ・レオニー」というサポーター組織ができ・・・
(彼女の映画製作のときは、いつもサポーターができるのですって)
ようやく・・・7年の歳月をかけて・・・完成された作品です。

「素人にできるわけがない」「無謀だ」と言われ続け・・・
それでも・・・自分の信じる道を突き進んできた・・・いつもいつも周りの人を巻き込んで・・・
と・・・さらりと仰る松井監督・・・その強さは・・・「レオニー」に通じるものがあるかも・・・です。


おまけ画像・・・昨日の「サザエさん」より
カツオが花沢さんに手編みの手袋をプレゼントされ・・・困っているところ。

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こら、カツオ!
男だったら、ありがたくもらっておきなさい!
Commented by N-styel at 2012-01-23 20:57
庭園美術館のご縁で公開されたのですね。
お母様のお話は存じませんでした。
当時の日本男性全てとは言わないまでも、似たような殿方は多かったのかもしれませんね…。
素敵な観賞会になりましたね!! !(^^)!

花沢さん、器用なのねぇ~~♡
私も小4の頃、初めて入った手芸クラブでてぶくろさんを編んだ記憶が…花沢さんのように好きな男子にではなく、自分専用でしたが…(^^ゞ

Commented by serunachan at 2012-01-23 21:54
てぶくろさまのわかり易い説明で・・・俄然見たくなりました。
わたくしも・・・お母様の存在は・・・初めてしりました。

カツオの困っている気持ちもわかるだけに笑えます(*^_^*)
カツオはかおりちゃんがすきなのに、かおりちゃんと仲のいい花沢さんがカツオの事が好き❤
完全な三角関係なのに実にコミカルです♪
Commented by uransuzu at 2012-01-23 22:02
>Naoさま
イサムノグチ庭園美術館のことをご存知なのですね♪
さすがです❤
あの庭園を見て、そこでレオニーについて書いてある本を読んで、映画を作ろうと思ったのですって。
映画の中で、米次郎も言っていました、
「妾を持つのは、日本では当たり前のことなんだ。」と。
アメリカ人女性には、耐えられない侮辱だったことでしょうね。

Naoさまも編みましたか。
あの頃は、ミトン手袋、ヒモ付きを皆編んでいたように思います。
好きな男子にあげる勇気ある女子もいましたね。
Commented by uransuzu at 2012-01-23 22:06
>serunaさま
わかりやすくて、よかった~
もちろん、私の説明と違って、映画にはもっと複雑で縦横に彩りが散りばめられております。

カツオと花沢さんとかおりちゃんの三角関係、結局、結婚するのは花沢さんかな~、それがいいと思うよ、カツオくん❤
Commented by whitelacenonyo at 2012-01-23 23:06
アカデミックな毎日をお過ごしのてぶくろさん、私とは大違いだわ。

イサムノグチはの映画、予告編で見たような・・・
↓の手袋音頭、次回の上質・・でご披露してくださいね。

私は小さいとき,別府で別府音頭を踊りながら別府の街を練り歩きました。
別府音頭は上手ですよ。(笑)
Commented at 2012-01-24 09:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by uransuzu at 2012-01-24 13:02
>whiteさま
アカデミックと言われると、ちょっと恥ずかしいです。
映画館のないところで暮らしておりますから、公民館での上映会でした。

別府音頭!
温泉街を練り歩くwhiteさまのお姿が見えます~♪
次回お会いするときは、別府音頭と手袋音頭で競演いたしましょうか、ふふ。
Commented by uransuzu at 2012-01-24 13:07
>鍵コメ 9:47さま
ありがとうございます♪
そうなのですか、そのような経緯がおありなら、とてもこの映画に興味がおありでしょうね。
イサム・ノグチの作品に日常的に触れられる、って素敵です。
牟礼町のイサムノグチ庭園美術館は、瀬戸内海を見下ろす広大な敷地に彼自身のアトリエやお墓もあり、一度ご覧いただきたいです。
女性として不遇だったとも思えるレオニーですが、本当に強い母親です。
Commented by こすもす at 2012-01-24 13:37 x
私もタイムリーにケーブルテレビで観たばかりです。
慣れない日本での暮らし、保守的で体裁を繕う夫、それでも
地に足をつけ堂々と生きたイサムの母・・レオニーさん*
息子を旅立させたあの強さ・・自分を凛と持ち続けた気高さ
いろいろ考えさせられました。
映画の成り立ちにはこんな裏話があったのは知りませんでした。いい映画でしたね。
母の気持ちをくんで才能を開花させたイサムノグチも
素晴らしいですよね。

サザエさんは夫のかかせない番組です♪ (笑)
Commented by shinn-lily at 2012-01-24 13:39
イサム・ノグチの出生をはじめて知りました。
それにイサムノグチ庭園の存在も。

四国という場所は維新の原動力となった革新的な場所でもありますね。
独特の文化があるような気がして、前から気になっていました。
こうしてご紹介いただけると、そのことがきっかけで興味も膨らみます。
Commented by mimosahappy at 2012-01-24 17:32
イサム・ノグチさんってそういう方だったんですね。。
その生い立ちやお母様の思いを踏まえて作品を見たら、
また違った見え方がするでしょうか。。
その監督さんもてぶくろさんのおっしゃるとおり、すごく強い心の持ち主ですね!
見習いたい・・・心の弱いミモちゃんより。
Commented by uransuzu at 2012-01-24 18:23
>こすもすさま
わぁ、偶然ですね~、嬉しいです~♪
私もイサムを一人アメリカへ旅立たせるシーン、その後イサムが浮浪児のようになって生死さえもわからなくなったシーン、医学生としての道を諦めさせるシーン、同じ母親として私にできるだろうか、と考えさせられました。
それから、レオニーのお母さん、地味で平凡だけど愛情溢れていて、私は好きです。
同じ映画を観た人と、語れるっていいですね❤

今度、ご主人様と「サザエさん」について語り合いたいです、ふふ。
Commented by uransuzu at 2012-01-24 18:30
>lilyさま
牟礼町は、庵治(あじ)石という石の産地で、昔から世界的に有名な彫刻家などが住んでいました。
建築家のジョ―ジ・ナカシマさん、それから彫刻家の流政之さんは、今もお住まいです。
(流さんのお住まいが、またすごいのです、まるでお城のようです)
ず~っと四国で暮らしている者には、かえって、四国の魅力や特徴がわかりません。
lilyさまのように、関心を持ってくださると、張り切ってしまいます。
Commented by uransuzu at 2012-01-24 18:56
>心の弱いミモちゃん♪
レオニーは、津田塾大の津田梅子さんや小泉八雲夫人とも、親交があったようです。
それから、イサムの下に女児を出産するのですが、父親が米次郎ではなく、誰の子かわからない、というのもちょっと痛快だったわ。
「決してあきらめない」強い心、というのが監督さんと共通しているように思いました。

ミモちゃんはね、正義感があって、人を引き付ける魅力もあって・・・それでも時々は立ち止まって考えちゃう・・・そこがまた可愛らしいし、これから、もっと強くなれる伸びしろの部分だと思います。
あんなに美味しそうなお弁当を作れるんだから~!
Commented by kanafr at 2012-01-26 08:08
イサム・ノグチの名前は、インテリアの授業の時に和紙を使った雪洞ライトで初めて知りました。
そのお母様を描いたこのレオニーの映画、文春か何かの映画紹介で見てからずっと見たい映画だったんです。
何だか森鴎外の舞姫みたいなご主人だったんだなと思いました。あの当時、混血の子供を生み、しかも日本で暮らすというのは並大抵のご苦労ではなかったんじゃないかと思います。
でも運命に負けるだけじゃなく強い意志を持った女性だったんですね。
この映画を撮られた松井監督さんも素晴らしい方ですね。
諦めず思いを貫く強さ、今の男性達に分けてあげたいわぁ。
Commented by uransuzu at 2012-01-28 19:45
>kanaさま
コメントに気付かなくて、本当に失礼いたしました^^;
雪洞あかり、岐阜県の鵜飼いを見て、イサムノグチが作ったのだそうですね。
わが家にも、コピー商品があります。

森鴎外の舞姫!!まさに似ています、さすがのご指摘です。
ただ、舞姫の主人公の男性は、愛情がありましたよね。
泣く泣く別れたようなお話しだったと記憶しております。
レオニーの夫(正式には同棲相手)野口米次郎は、どちらかというと、女たらしだったようです。
プライドがズタズタに傷つけられて、それでも日本に残ったレオニーの強さは、やはり、母ならではですね~
by uransuzu | 2012-01-23 19:28 | その他 | Comments(16)