中村勘三郎さんを偲んで金丸座(加筆)

中村勘三郎さんが亡くなった、私と同じ年だ。
生前にもっときちんと彼の舞台を観ておくのだった、と悔やまれる。

彼は、香川県琴平町にある日本最古(1835年建造)の歌舞伎小屋「金丸座」の再興に尽力してくれた人でもある。
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昭和60年から「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が、例年、桜の頃に開催されるようになった。勘九郎の頃から、何度も何度もここで素晴らしい舞台を見せてくれた。



実家の父と、久しぶりにここを訪れ、記帳させていただいてきた。
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ふと、父が言う。「お父さん、勘三郎さんと何度かお茶したことあるんだ。」
え~~~っ、それ、初めて聞いた!!
父は、金丸座の横にあるホテルの社長と懇意で、退職後に手伝っていたことがある。そこへよく勘三郎さんがお茶を飲みに来て、紹介されたらしい。
え~~~っ、どんな人だった???
「うん、普通のな、いい人だった。」
って、もっと他に何か感想はないの???
「よー覚えてない」

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せっかくだから、金丸座の内部を見学させていただいた。
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↑ 天井は、「ブドウ棚」と呼ばれる竹で編んだ格子状となっている。ここから花吹雪を散らす。顔見世提灯は、秋に行われた坂東玉三郎さんのもの。
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↑西桟敷の2階は、ロイヤルボックス席よりの眺め。
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↑楽屋番控え。
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↑奈落。舞台や花道の床下。廻り舞台やセリ・すっぽんの仕掛けを動かすための場所。今でも全て人力で動かしている。
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↑下足場。預かり札がつりさげられている。
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↑平場の桟敷から舞台を眺める。
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↑内木戸には、勘三郎さんの名前も見える。

内部のあちらこちらに、勘三郎さんを偲ぶものがあり、彼の熱意の残像を感じとることができる。今さらながら惜しい人を亡くした、と涙があふれた。
Commented by shinn-lily at 2012-12-12 22:01
金毘羅歌舞伎で勘三郎さんを見たいと願っておりましたが
当時はわたしもまだ余裕がなくて、とてもとてもと思ってあきらめていました。
チャンスは自分からつかみとっていかなければならないですね。
私も中を見てみたいわ、うらやましい。
Commented by akicosmosA at 2012-12-13 00:33
日が経つにつれさみしさが増します。通夜、密葬と多くの方々が勘三郎さんをしのびその言葉がすべて本物でみなさんの無念さとさみしさが
こちらへも深く伝わり私も涙が出てしまいます。

この金毘羅歌舞伎は誰もが一度は観たいと思う舞台でしたね。
てぶくろさんのお父様、まだまだ思い出おありなのでは?
てぶくろさんじわじわ、ゆっくり聞きだしてね(笑)

下記↓ 予算はおありでもどのアレンジも心がこもっていますね。
こういうボランティアは本当によいですね。
Commented by uransuzu at 2012-12-13 09:11
>lilyさま
本当にね、私もいつでも見られる、という油断めいた気持ちがどこかにあって、しっかり勘三郎さんのこんぴら歌舞伎を見にいかなかったのが、心残りです。(えぇ、裏から横からは、覗きましたが 笑)
lilyさんは、たくさん勘三郎さんの演技をご覧になっていらっしゃっていますね、今度ゆっくり語ってほしいです。
Commented by uransuzu at 2012-12-13 09:16
>こすもすさま
あまりに大きな光を歌舞伎界は失いましたね。
まだ早すぎる、と無念の想いは、みな同じでしょう。
追悼番組を見るつどに、泣けてきます、それほど大好き!でもなかったのに・・・
父の記憶がずいぶん曖昧になっていて(笑)
はい、機会あるごとにジワジワと聴きだしますわ(●^o^●)

ボランティアおほめいただいてありがとうございます。
厳しい予算で、あれこれ考える方が、「ケチケチ主婦の腕の見せ所よ~!」と張り切ってしまいます(笑)
豪勢なお花も楽しいですが、こんなのも楽しいです。
Commented at 2012-12-13 12:01
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2012-12-13 18:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rico at 2012-12-13 23:39 x
てぶくろさん こんばんは。
勘三郎さんの突然の訃報には 私もただただ驚いて、悲しみでいっぱいになりました。
息子さんや奥様の姿を見ていると、こちらまで胸がいっぱいになってしまいますね。

お父さまとこういう時間を過されたの、良かったですね。
お父さまから勘三郎さんにまつわる思い出話しを聞くこともできて
お二人の静かな良い時間だったのではないかと思いました。

↓お花・ボランティア~本当に素敵な活動です!
良いお仲間とあれやこれや~悩むのもきっと楽しい時間だったでしょうね(*^_^*)
リース、とってもステキ♪
Commented by kimanba at 2012-12-14 07:01
昔々映画の勘九郎には舌を巻きました。名子役でした。
有名人の訃報・・人によってTVの扱いが大きく違いますね。
勘三郎さんはいかに多くの人達から愛されていたか
それを物語るそんな連日の報道です。
照れ屋だからこそばゆいと思われているでしょうし
もっともっと生きたかったの想いが強いでしょうが
でも最後にこんな形でみんなに惜しまれながらも
これはこれで良かった形だと思うしかありませんね。
名だたる人達はイメージを固定する形で早く逝ってしまう。。

お父さまが勘三郎さんとの事これまで仰らずに
こんな時にポツリと漏らされて
それに「え、、え~っ?」のuransuzuさんがいいなぁ~ニコニコ
Commented by uransuzu at 2012-12-14 08:55
>鍵コメ 12:01さま
そうなんです、同い年なんです。
そういえば、ヒロミ・ゴ―もさんまさんも江川選手も、え~っと他にもたくさん活躍している方がいらっしゃいますね。
で、鍵コメさんの❤も?
うふ、なんだか楽しいご縁ですね。

金丸座は、私が小さい頃は、今とは別なところにあって、それをそのまま今の場所へ移築しました。
私ね、小さい頃にお芝居を見に連れていかれて、あまりの退屈さに持っていたビニールバッグの中に入っていたマッチで遊んでいたら、バッグが燃えだして、大騒ぎになった、という経験もあるんですよ。あはは。
Commented by uransuzu at 2012-12-14 08:59
>鍵コメ 18:35さま
は~い、鍵コメさまとも同級生ですよね~。
大学時代にもぐっていかれたんですか?それは勇気ある!
もし、勘九郎さんとスーちゃんとが、そこで出会っていたら、恋に落ちたかもしれませんよ~、ふふ、そんなことを考えるのも楽しいですね。
本当に惜しい人を早くに亡くしてしまいましたね。
Commented by uransuzu at 2012-12-14 09:06
>ricoさま
勘三郎さんの息子さんたちの健気な姿、これからも父のことを忘れないでください、って。いい師匠であり、いい父親であったのでしょう。きっと、今後も中村屋は健在ですね。

父との時間、よく考えると、これまであまり父親とは話したことなかったかも、と思いました。もちろん、普通に父娘の会話はあるのですが、父はずっと仕事人間だったし、口数も少なかったし。
金丸座までのプチ旅行で、知らなかった父の姿を垣間見ることができました。これからは、こんな時間を増やしていければいいな、と思っています。

800円のリース、いいですか?ricoさんにそう言ってもらえると、自信が出るわ!オバサマパワーで頑張ります、ricoさんも頑張って!
Commented by masshy at 2012-12-14 09:09 x
caianinaさんのところからお邪魔します。
初めましてmasshyと申します。
私も勘三郎さんとは同年代です。
鶯谷の飲み屋さんで何度かお隣になったことがございました。
まったく気取ったところの無い普通の方でした。良い方でした。
残念ですね。
Commented by uransuzu at 2012-12-14 09:12
>kimanbaさま
亡くなってから、いろんな追悼番組があって、それで初めて知ったことも多いです。あ~、たしかに名子役でしたね、もうず~っと歌舞伎界の中心にいた、舞台でもテレビでも「存在」が当たり前の人でした。
彼は、歌舞伎界の長い歴史・伝説の一つになりますね。 合掌。

考えてみると、母親とはいっぱいお喋りして育ちましたが、父とはあまり話したことがなかった、かもしれません。
これからは、父の知られざる過去を暴くのを楽しみの一つといたします(●^o^●)
Commented by uransuzu at 2012-12-14 09:22
>masshyさま
拙ブログにおこしくださり、コメントありがとうございます。
鴬谷の飲み屋でお隣に!なんだかそれを伺うだけで、勘三郎さんの粋さが伝わってくるようです。
私の父も、「普通のいい人だった」と言っていましたから、きっとプライベートの勘三郎さんは、気どりの無い自然体の方だったのでしょう。舞台への情熱は、そんなところからも生まれていたのかもしれませんね。
masshyさんの所にも、お邪魔させていただきます♪
Commented by Le gant at 2012-12-14 13:42 x
ほんと嘘のような話で残念です。
私も佐倉儀伝?松本で見させていただきました。
歌舞伎とラップが妙にあって、そして勘三郎さんの声の通ること~
今となっては貴重なものとなりました。

 てぶさま老人会もがんばってくださいね。えらいなあ~
お花絵も見に行かれればいいのですが~
Commented by uransuzu at 2012-12-14 19:39
>Le gantさま
勘三郎さんは、歌舞伎界に新しい息吹も吹き込んでくださいましたよね。
ラップだったり、マイケル・ジャクソンだったり、今の時代にうける要素もたくさん取り込んでチャレンジしていらっしゃいました。素では、普通の人の風情なのに、舞台に上がると華があって、観衆を惹きつけました。

老人会は、もうホントに年末の予定でね、バタバタアタフタとなりそうです。
pikeさんの「花絵」、ぜひ見に行ってください!!
Commented by micci at 2012-12-14 22:17 x
金毘羅歌舞伎・・・話題になり、メディアでは観てきましたが、
行くとなるとけっこう大変~などと思っていましたが、
最近は、四国も大変、身近です~(笑)すぐに行けちゃいそう・・・
(てぶくろさんが、難なく東京との往復されているので)
私も、金毘羅歌舞伎で勘三郎さん拝見したかったです・・・
やはり、生き急いだというのでしょうか?
濃密な人生を送られたのだと思います~

そうそう、↑で思い出しました~一昨日ヒルズ行ったのですが、急いでいて
お寄りできませんでした~是非、花絵拝見したいです・・・
Commented by uransuzu at 2012-12-15 09:46
>micciさま
近いですよ、東京とうどん県^^
飛行機に乗りさえすれば、羽田から1時間。うどん空港までは「てぶくろカ―」がお迎えにあがります。空港から金毘羅までなお1時間。ほ~ら、もう金丸座に着きましたよ(●^o^●)・・・とはいえ、明後日はワタクシ朝4時起きで東京に参ります^^;

いつでも見られる、と思って金丸座での勘三郎さんの公演を観そびれたのが、今となっては心残りです。もう映像でしか見られないのですね~
花絵、ぜひご覧ください!
Commented by kanafr at 2012-12-20 01:16
ひどい風邪を引きながら仕事をしていたので、こちらに伺えませんでしたが、帰宅すると、12月のテストの準備で受験生並みの勉強をしている為、いつもなら夜は9時には寝ている№2が、「勘三郎さんが亡くなった」のメモを残してくれていました。
本当にショックでした。先代の勘三郎さんも粋な方でしたけど、お父様と同じように粋な方でした。あまりにも早い、早すぎますよね。
NY公演をいつかパリでやってくれないかなあって思っていたのに...

お忙しいのにフラワーボランティアをされていらっしゃるんですね。
頭が下がります。素晴らしいわ。
お花は本当に心がなごみますね。
素敵なアレンジに私も癒されました~♪
Commented by uransuzu at 2012-12-21 08:53
>kanafrさま
お風邪は大丈夫ですか?
ゆっくり休むのが一番の薬ですが、仕事があればなかなかそうもいきませんものね、週末は休んでくださいね。
勘三郎さんのこと、No2さんもご存知なんですね、お母さんが好きだということも知っていて、そんなメモを残してくれる、さりげない家族のコミュニケーションを想像して暖かい気持ちになりました。
これから、まだまだ活躍してくれる方でしたよね、きっとパリ公演だって実現したかもしれない・・・残念です。

フラワーボランティアは、1年に数度ですから、自分自身の楽しみです。
気の合う仲間がいるから、続いているのですね、お花をいじっていると、時間のたつのも忘れます♪ おほめいただいて、ありがとうございます。
Commented by hanamomo06 at 2012-12-28 22:20
おばんです。
新しいブログにもおいでくださりありがとう。
主人が出張で香川に出かけたときにここで歌舞伎を見てきたのでした。
その時は確か猿之助(亀冶郎時代)だったようです。
勘三郎さん、本当に残念です、同世代の早すぎる死は本当に無念でなりません。
金丸座の中をくまなくご紹介くださりありがとう。
それにしてもお父様、すごい!うらやましいです。
Commented by uransuzu at 2012-12-29 09:21
>momoさま
いよいよ、年の瀬ですね。
北国の厳しい寒さは、年末年始も続くようですね、momoさんの見せてくださる雪国の風景は美しいのですが、暮らす人々の大変さを思います、どうぞご自愛ください。
勘三郎さんの葬儀の模様が、昨日放送されていました。
どんなに多くの人に愛されたか、そして家族を愛していたか、改めて知りました、涙が出ました。
実家の父は、歌舞伎に関心がなかったので、ホント、私が替わりたかったです(●^o^●)
by uransuzu | 2012-12-12 20:25 | その他 | Comments(22)