島和代さま

島精機製作所の社長夫人であり、和島興産株式会社社長でもある島和代さんが亡くなり、昨日、和歌山で大きな社葬が行われました。島精機製作所がまだ小さな町工場であるときから、ご主人を支え、夫婦二人三脚で「世界の島精機」に育てあげた方です。
大らかな肝っ玉かぁちゃんのような方という印象があります。音楽や文化を愛し、和歌山を愛し、ラジオ番組のパーソナリティとしても人気がありました。葬儀では、彼女が好きだった「Le Velvets(ル・ベルべッツ)」が、お別れの曲を歌ったそうです。
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ホールガーメントというニット編み機の革命的な技術は、島精機製作所によって開発されました。この手法が生み出される前は、ニットはそれぞれのパーツを編んだ後、一つに縫い合わせるのが普通でした。ホールガーメントでは、まるごと立体的に編めて、縫い合わせ部分がありません。
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Alta Classeにある手袋の裏地ニットにも、このホールガーメント手法が使われています。
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縫い合わせ部分が手にあたることなく、つけ心地がよいのはこのおかげです。
↑ 展示してある手袋の裏地を試着しては、「この手袋って気持ちいいですね」と仰る方が多いです・・・でもこれは、単なる裏地なんですよ~^^。

島和代様のご冥福を祈ります。
Commented at 2013-06-07 00:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pikeflower at 2013-06-07 10:15
フムフム・・
たしかに縫い目がないとてぶくろもゴツゴツがなくなってスムースです。
業界では有名な方なのですね、
この世ですべき使命をやりとげて、人生をご夫婦で駆け抜けた・・のでしょうか、いいですねぇ。
わたしも残された人生をしっかりいきなくちゃ・・と思いました。
Commented by uransuzu at 2013-06-07 12:40
>鍵コメ 00:54さま
葬儀委員長は、鍵コメさまもご存知(だと思いますが)の方でした。
お人柄を表わすように各方面から大勢のご参列で、新聞テレビの取材もあったようです。夫が参列したのですが、ベルべッツの挨拶や歌も良かったと言っておりましたよ。
そして、もう一つのつながりも!驚きです。
この技術は、手袋界にとって大きな前進だったのですよ。
Commented by uransuzu at 2013-06-07 12:44
>pikeさま
島精機製作所は、最初は「手袋の完全自動化」から始まった会社なんですよ。今では、セーターなど様々なニット商品になくてはならない編み機です。
亡くなられた島和代さんは、とても明るくて大らかで、ご主人様と会社をずっと支えてこられました。
私も学ぶことが多いです。
Commented by yumiyane at 2013-06-07 15:37
そのホールガーメントって凄いことですよね。そういうものがあることは随分前に聞いて知っていましたが、見たことがないのでどうしてそうなるのかさっぱりです。
誰かがアイディアを出して、技術ある人が智恵を絞って、物事が完成していくのですね。奥様のアイディアだったのでしょうか。
Commented by uransuzu at 2013-06-07 22:15
>yumiさま
ホールガーメントの自動編み機、我が社にも数十台あります。PCでデザインを入力すると、勝手に編んでくれるのです、24時間操業可能です。
いくつもの針が複雑な動きをしておりますが、私にも詳しい原理はさっぱりわかりません^^;
手編みにも輪っか編みがありますよね、綴じなくていい編み方、それと同じような仕組みかな~
Commented by kanafr at 2013-06-08 06:50
立体的に編めて縫い目がない...これって凄いことですね!
服の縫ったところを左右に開いてできるだけ平にするのは、表にひびかないようにする意味もあるでしょうけれど、肌にあたったらゴロゴロしますものね。
丸まってしまうニットなら特に大事ですよね。
本当に素晴らしい機械ですね。編み物をやらない私にも十分この機械の凄さが分かりました。
町工場からコツコツと...本当に素晴らしい会社ですね。
日本の技術力、ここにあり!ですね。
私もご冥福を心からお祈りいたします。
Commented by uransuzu at 2013-06-08 13:29
>kanaさま
そうです、日本の誇る技術です。
「世界の島精機」と言われるゆえんです。
もっと、日本人自身がその価値を知るべきだと思って、島和代様のご逝去にあたってアップいたしました。
そこに気付いてくださって、さすがkanaさん!
by uransuzu | 2013-06-06 14:41 | 手袋にまつわる話 | Comments(8)