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てぶくろ tebu96.exblog.jp

手袋の魅力をお伝えしたい、てぶくろマダムのブログです。


by てぶくろ

イギリス旅行(その6.最終回 卒業式)

昨夜は・・・朝までぐっすり眠れて・・・ようやく時差ぼけ解消したもようです。
イギリス旅行記・・・最終回・・・ケンブリッジ大学の卒業式・・・です。


卒業式に先だって・・・カレッジ内のホールで・・・卒業生とその家族が集まって・・・
アフタヌーン・ティーをいただきました。
普段は・・・学生の入室を許されない・・・古い立派なフォーマル・ホール(晩餐会場)です。
残念ながら・・・写真撮影禁止・・・です。

すでに卒業式用の黒いガウンを着た・・・卒業生たちが・・・家族を連れて・・・集まってきます。
そして・・・お互いの家族たちを紹介したりします。
なごやかな・・・談笑風景です・・・
この食事も・・・800年前から変わらない・・・メニューなのだそうです。
年度によっては・・・アフタヌーン・ティーではなく・・・フォーマル・ディナーになる・・・
と聞いていて・・・数日前まで・・・どちらになるかわからず・・・
スーツケースに詰めてきた・・・フォーマル・ドレスは・・・無駄になりました・・・
でも・・・気楽な食事でよかった・・・わ。
フィンガーフードをつまみながら・・・いろんな方たちが・・・声をかけてくださいます。
今年、このカレッジを卒業する日本人は・・・Y君だけ・・・

写真は・・・ウエルカム・ドリンクをいただいている・・・ウエイティング・ルーム・・・です。
イギリス旅行(その6.最終回 卒業式)_d0162995_3515976.jpg


そして・・・カレッジの教会で・・・卒業式のリハーサル・・・がおこなわれます。
ここも家族たちが見守ることができます。
イギリス旅行(その6.最終回 卒業式)_d0162995_3531947.jpg

黒ガウンについている・・・フードの裏生地の色・・・青色だったり・・・ピンクだったり・・・白色だったり・・・
この色で・・・学位の種類が・・・わかるようになっています。
Y君は・・・一人だけ・・・薄い水色・・・(写真をよ~くご覧下さい)
学部とマスターを同時にとった・・・数学専攻・・・なのがわかるそうです。

一人ずつ・・・学長の前にひざまずき・・・学長が手を包みこんで・・・何か声をかけます。
リハーサルでは・・・学長ではなく・・・教授が代役です。
学生たちは・・・リラックスして・・・携帯電話している子もいました・・・し・・・
親たちは・・・近くまで行って・・・写真を撮っている方もいます・・・(笑)


カレッジを出て・・・卒業式本番の行われる・・・式場まで・・・列をなして歩きます。
家族も・・・後ろから・・・ぞろぞろと歩いていきます。
Y君の所属するカレッジは・・・高台にあって・・・15分ほどの距離です。
森の中を抜け・・・川を渡り・・・マント姿の卒業生たちの列は・・・粛々と・・・行進します。
街の方々が・・・おめでとう・・・と(多分)、声をかけてくださいます。

イギリス旅行(その6.最終回 卒業式)_d0162995_43165.jpg

式場に入る前・・・の様子です。
もちろん、これより後は・・・撮影禁止でした。
卒業式に参列できる家族も・・・3人までと決まっていて・・・招待状を持っている人だけです。
大学からのインビテーションは・・・Y君ママとY君じいちゃんと私宛て・・・
Y君おばちゃんは・・・申し訳ないけれど・・・外で待たなければなりませんでした。
(私と替わることも許されませんでした)

式場は・・・古~い石造りの建物・・・
磨き上げた石床や・・・木の手すりや・・・窓の枠にも・・・
美しい細工がされており・・・長い年月を感じます。
すべてのカレッジの卒業式が・・・この建物で・・・800年以上・・・行われてきたそうです。
ニュートンもダーウィンもケインズも・・・ここで卒業学位をもらったのね・・・

前に一段高い檀上があり・・・そのまんなかの椅子に・・・
真っ赤なガウンに・・・白い大きなファーの襟・・・の女性学長が・・・座っています。

一人ずつ・・・教務主任(?)のような方に・・・名前をよばれ・・・4人ずつ前へ進み・・・
教務主任の指を軽く握ったあと(これ、どういう意味があるのでしょう?)・・・
学長の前にひざまずき・・・手を合わせます。
学長は、その手を・・・そっと・・・包みこみ・・・声をかけてくれます。
卒業生は・・・すっと立ち上がり・・・軽く一礼して・・・去っていきます・・・
去るときに・・・ひらりとガウンが揺れて・・・かっこいい~~~016.gif

あとで、学長から何て言われたの?・・・と聞くと・・・
ラテン語だからよくわからないけれど・・・「これで、あなたは、ケンブリッジの一員となった・・・うんぬんかんぬん・・・」と言われたそうです。
ひいき目ではなく・・・Y君への言葉かけは・・・他の卒業生より長かった・・・
それに・・・他は4人ずつだったのに・・・Y君は一人だけ・・・前によばれたの・・・
これって、特別な優等生だからよね~・・・と、一人勝手に解釈しておりまする・・・ふふふ。

何の派手なパフォーマンスも・・・宗教的な儀式もない・・・シンプルな式でした。
でも・・・とても厳粛で・・・心に響き・・・私まで・・・ウルウル・・・感激です。
もちろん、Y君ママは・・・眼を真っ赤にしておりました・・・よ。


こうして・・・今回のイギリス旅行のメイン・イベントも・・・終了いたしました。
たくさんの・・・素晴らしい経験ができて・・・まるで・・・夢のような旅行でした。
これからのY君の活躍を見守るとともに・・・Y君ママ&じいちゃん&おばちゃん・・・にも感謝です。

皆さまも・・・私の拙い旅行記におつきあいいただき、ありがとうございました。
最終回のつもりで、アップいたしましたが・・・ひょっとしたら・・・まだ・・・また・・・
こぼれ話もたくさんあって・・・番外編をアップするかもしれません・・・(笑)

さて・・・そろそろ・・・現実に戻らなければ・・・ね・・・
Commented by whitelacenonyo at 2011-07-31 21:16
イギリス旅行、メインイベント、やっぱり素晴らしい。
その場に居合わせることができた、てぶくろさんは一生の思い出の中の
ベストテンに入れるのでしょうね。

それにしても優秀なY君、うちの生徒、お嫁さん候補にいかがかしら(本気)
少し年上かもしれませんが料理は上手、美人、賢い...三拍子揃っていますし
世の男性の出世頭は年上女房を娶っている傾向が多くありますよ。(なお、本気)
Commented by shinn-lily at 2011-07-31 22:22
現実にもどるのが、もったいないくらい貴重な素晴らしい時間でしたね。
もうすっかりy君のもうひとりのママになっているような、レポートですね。
厳粛、いい言葉だと思いました。
勉学をおさめるというのはそういう厳粛なことなのでしょう。
ああ、もう少し、一生懸命勉強しておけばよかった・・・卒業式なんて謝恩会しか覚えていないもの。

あ、そんな急いで終わらなくても!
Commented by uransuzu at 2011-07-31 23:51
>whiteさま
はい、間違いなくベスト10に入ります。
この後・・・わがチビ子などが卒業してくれれば、別ですが(笑)

で、お仲人さんの件、いいですね~
Y君はまだ今年26歳で、これからまだ3年はお勉強なのですが、
その後きっと東京に住むでしょうし、
ぜひ、その際はお願いいたします。
ほんと、いい子なの♪(背も高いし、なかなかハンサムです)
Commented by uransuzu at 2011-07-31 23:55
>shinnさま
すっかり自分の息子扱いです♪
ちょっと、説教までしてきましたしね(笑)
何事に関しても、一生懸命とりくむ若者は、素晴らしいです。
応援したくなります。
Y君応援財団でも作ろうかしら、と真剣に思う日々です。
Commented by N-styel at 2011-08-01 08:47
素晴らしい旅行記、拝読させていただきました!!
uransuzuさん、お帰りなさ~~い♡ !(^^)!
素敵な御旅行でしたね…
ドバイの暑さから始まって、英国の美しい風景に癒され、お仕事の環も拡大されて(さすが!!敏腕てぶくろさんです♫)、晴れて卒業式の大役も果たされ無事ご帰国、本当にお疲れ様でした。
どうぞお疲れを残されませんように…少しゆっくりお過ごし下さいませ♡

Commented by chez-nami at 2011-08-01 12:24
ボンジュ♪
入れ替わりでヨーロッパに戻って来ています
で、、同じ時差ぼけで早朝に起きてしまい
怒濤のアップを拝見させて頂きました

「ドキドキ」しました
厳かな式典にワタシもご一緒に参加させて頂きました(気分)
貴重な体験を有り難うございます
生でその空気を感じられたuransuzuさんがとても羨ましいです

優秀なY君
日本に戻られるのですね、、お母様にとっては嬉しいでしょうが
今、日本の優秀な頭脳は海外流出しています
日本に戻って大丈夫ですか?
日本の狭い考えで自分を発揮できないと思って海外に活躍を求めている方が多い様です
でも、そんな日本に風穴を開けてくれる存在に是非なってください
そのうち、新聞、雑誌等で活躍を見られる日がくるでしょうね

そのとき、、、卒業式から知っているわ!って喜びたいワタシです
本当にステキなレポートでした
有り難うございました<(_ _)>
Commented by uransuzu at 2011-08-01 13:43
>Naoさま
本当に、いろんなことが目白押しの旅行でした。
今でも夢だったのかしら・・・と思いながらブログアップいたしました。
私より、80歳近いおじいちゃん&70歳近いおばちゃんが疲れていないか、心配しているところです。
私は・・・もう、大丈夫!!ありがとうございました。
Commented by uransuzu at 2011-08-01 13:47
>namiさま
あらあら、逆・時差ぼけですね♪
また素敵なパリ便りを楽しみにしておりますよ~

私の書き方が悪かったのかしら・・・Y君はまだこれから、イギリスでドクターへと進みます。
母一人子一人ですから、いずれは日本に、という気持ちは持っているようですが。
そうなの、日本では自分のやりたい勉強ができないんですって。
難しいですね~
Commented by こすもす at 2011-08-01 16:32 x
素晴らしいケンブリッジの式典に私まで感激しています。
お母様は度どんなに嬉しく誇らしかったことでしょう
ケンブリッジで得たご友人との友情もまた素晴らしい大学の伝統とともによい絆で紡がれていくのでしょうね。
ケンブリッジの御写真の川ですが皇太子がこちらの学生の頃
舟を?皆さんと漕いでいたような伝統儀式?
青年とお母様にさらにさらに幸多かれと祈ります。
uransuzuさん*素敵な時間でしたね♪
今回はお疲れさまじゃなくて感動のおすそわけありがとうに
いますねえから**
Commented by uransuzu at 2011-08-01 17:37
>こすもすさま
そういえば、チャールズ皇太子もこちらのご出身ですものね。
カレッジ間の対抗戦に出場されたのだったかしら・・・
観光シーズンには、大勢の学生がアルバイトで、ケム川下りの漕ぎ手になるのです。
女子学生の漕ぎ手も何人かいましたよ。
本当にね~、私まで、素晴らしい経験をさせてもらったことに感謝しております。
Commented at 2011-08-01 22:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kimanba at 2011-08-02 05:39
さすが uransuzuさん
普通ではみられないイギリスを見せていただきました。
こんなマントに身を包んで
こんな形で巣立って行く・・・・
自ずとその大学の卒業生である誇りと自覚も芽生えますよね。
日本の大学ももう少し卒業式を考えた方が良いのではないか、、
そう思えました。私のような更に部外者なのに
まるでその場にいるように心に響くものがありましたもの~。。

こぼれ話・・・こぼれて!、、こぼれ盛りが回転寿司でも人気とか。。
Commented by uransuzu at 2011-08-02 15:00
>鍵コメ22:47さま
そんな風に、感動してくださって、こちらこそありがとうございます。
将来のことは、まだまだ未定のようです。
でもきっと、彼なら自分の力で、切り開いていくだろうと思います。
本当にね、こんな素晴らしい経験がたくさんできる旅行って、あまりありませんよね(●^o^●)感謝だわ~
Commented by uransuzu at 2011-08-02 15:04
>kimanbaさま
これこそ800年の歴史、でしょうか。
ずし~んと、心に響く物がありました、kimanbaさまにまでこの感動が波及したのなら、嬉しいことです。
こぼれて、あふれて、ただいま拾い集める作業中です。
・・・で、こぼれ盛りって~知りませんでした~(笑)
Commented by Le gant at 2011-08-03 06:39 x
あ~もっと見たい、読みたい~
そんな感想の旅行記でした。
雑誌にでてくるようなお写真もすてきでした。
uransuzuさんの説明がわかりやすくて、横文字もよく覚えていらして、さすがです。
また、思い出したようにこぼれ話お聞かせくださいね。
私も merci beaucoup !です。
Commented by uransuzu at 2011-08-03 11:56
>Le gantさま
嬉しいです~、そんな風に褒めてもらうと・・・
ワタクシ、木に登りますわ(笑)
Commented by mimosahappy at 2011-08-04 11:23
最終回までため息をつきながら拝見しました~。。。
まるで!ハリーポッターのような・・なんていうとミーハー過ぎるかもしれませんが・・
ケンブリッジってなんとも言えない雰囲気のあるところなんですね・・
そんなところに日本人ひとりの卒業生・・想像がつきません@@
音楽会も・・ホテルも・・街並みも・・どれもが歴史と文化に溢れているけれど、それが自然に今も続いている姿だということにも感激です。。
Commented by uransuzu at 2011-08-04 17:23
>mimosaさま
私も、何度も「ハリーポッターみたい」と思いましたよ(笑)
古いものを大切に受け継いでいくことは、難しいでしょうが、・・・そしてひょっとしたら新しいものの方が経済的でしょうが・・・、それでもそれが歴史を作るのだ、と実感いたしました。
音楽会もホテルも、日本では考えられないほど安かった、これも文化を作る要因なのかもしれません。
いいところは、日本も真似したいですね。
by uransuzu | 2011-07-31 16:41 | イギリス | Comments(18)